国立科学博物館にある天文台の入り口は通常の入場口とは違います。
職員に説明を受けたんだけれど、迷いました。
ワタシ以外にも迷ってました。
しかも、その人が聞いた説明はまた違うんです。
たどり着いてみれば、なんて事はないのに!
説明がヘタです。
「科博を出て、歩道を塀に沿って右に歩くと通用口がある」、こう説明したら迷いませんってば!>職員さん。
結果として、迷ったのは正解でした(謎)。
一緒に迷った人は30代くらいの男性で、天文が趣味という人でした。
おかげで、展望台に上がるエレベーターを待つ間や、望遠鏡をのぞくために並んでいる間に、いろんな話を聞くことができました。
エレベーターを待つ間は望遠鏡とレンズのこと。
電話問い合わせをしたときに20センチの望遠鏡だと聞いたのだそうですが、エレベーターの誘導をしている職員は今年に入ってから60センチに変わったと言います。
その人、期待が膨らんでいるようです。
望遠鏡の性能はレンズの倍率ではなくて、レンズの大きさだと説明してくれます。
なるほどなるほど…。
上がってみると、月を見ていました。
列に並びます。
60センチの望遠鏡で見る月はまぶしかったです。
ゆっくり見たいけれど、ずいぶん並んでいるから、譲ります。
彼に言わせると、月はつまらないんだって。
高校生の時に買ったという10センチの望遠鏡でもよく見えるのだそうです。
この日は、上弦の月の翌日でした。
ほかに、三脚に据えた10センチと20センチの望遠鏡が出ていました。
10センチは月、20センチは木星を見ているというので、20センチに並んでみました。
南に見える月の右下に、明るい光の点があったのだけど、彼が「木星はあれ」と教えてくれます。
へ〜、木星って普通に見えるんだ!
これくらいの望遠鏡でも縞が2〜3本は見えるって説明してくれたんだけれど…。
この時、縞って見えたっけ? 衛星は見えたけれど4つ見えたんだっけなぁ??
記憶があやふやです。
「倍率が低かった」という話をしているんですね。
倍率を上げると星の動きも大きくなって、頻繁に望遠鏡の向きを変えなくてはならなくなり、大人数が並んでいると大変なんだそうです。
この話は、この後のことだったんだろうか(汗)。
年配の男性が、職員に質問をしています。
二重星という言葉が出てくると、それを見たいと所望しています。
もう一度、月が見たくて60センチに並びなおし。
彼は「先に木星を見ればいいのに」とぼやいています。
見慣れている人には月はおもしろくないだろうけど、はじめて天体観望に参加する私にとっては興味深いです。
ワタシの前が質問をしていた年配の男性。
ひとり長く、他の人の3倍は張り付いています。
ちょっとは遠慮しなよ!
さっきは明るいところばかりに目がいっていたので、太陽の光が当たる境目辺りにも意識をむけて、1度目よりちょっとあつかましく見せてもらいました。
20センチは観測対象を二重星に変えたようです。
また並びます。
一緒に迷った彼は「二重星もつまらないよ、光の点が2つあるだけだから」と言います。
はくちょう座のアルビレオ。
数人前に年配の男性。
また、長いです(苦笑)。
のぞいてみると確かに点が2つ。
やっぱり気が急いて次に譲ろうとすると、職員が「ふたつの星の色が違ったでしょう」と声をかけてきました。
そう言われると、もう一度じっくり見たくなり、また並び直します(苦笑)。
そうしているうちに、60センチは木星に切り替えたようだと、彼が教えてくれました。
じゃあ、そっちに並ばなきゃ!
すると、「自分が並んでおきますから、これを見終わってから来ればいいですよ」と言ってくれました。
あらら、横入りになりますが、助かります♪
もう一度見たアルビレオ、ひとつは白っぽく、ひとつは青く光っていました。
木星の列に混ぜてもらいます。
60センチだったら縞は4本は見えるのだそう。
あと10人くらい?となったとき、「木星が沈みかけてきていて、後ろの人が見られなくなりますから、早めに譲ってください」と職員から声がかかります。
「だから先に木星を見ればいいのに!」と彼は苦笑い。
やっと順番が回ってきたけれど、木星は小さくしか映していなくて、縞は2本しか見えません。
衛星は4つ。
「嫌な予感がしていたんですよ」と彼が言います。
この日は月が明るく、当然だけれど上野の夜は明るく、この季節だから冬空のような透明感はなく、そのうえ沈んできたからますます観測条件が悪くなったんだとか。
それでも、木星の縞と惑星を見ただけでもワタシは満足。
その人と一緒に天文台を後にしました。
列に混ぜてもらったので、年配の男性は私たちよりも後ろ。
また、ひとり張り付いたんだろうか…?(^^;;)
上野駅の公園口。
彼は地下鉄だというので、お会いしていなかったら漠然と見ただけになっていたところを、興味深く星を見ることができたことに礼を述べて、JRへ。
木星をきっかけにロマンス、なんてことは起こらないもんです…(当然)。
上弦の翌日だと、月もとっても面白いですよ。最大規模のクレーター「クラビウス」とか、最新のクレーター「ティコ」とか、見所満載です。
アルビレオは、二重星の仲間では色の対比が最も美しいとされているものです。
木星は時間が無くて残念でした。じっくり見ていると「目が慣れて」細かい模様も見えてくるのですが・・、間もなく沈むという条件では見えづらかったようですね。
二重星もかわいい。
そしてね、とっておきの星があるの。
ちっちゃなちっちゃな星の集団なんだけどね。
「バタフライ」
そう。ちっちゃな蝶々の形なの。
あー、一緒にハワイの山に行きたい!!
自分も息子に望遠鏡買ってやろうかどうしようか迷っているのですが、
イマイチ押入の肥やしになりそうで、ためらってます。
お出ましいただき、ありがとうございます(笑)。
なんせ、なんの予備知識も持たずに行ったので、ひとりで見たら漠然と見て終わったと思います。
木星、ホント、ゆっくり見たかったです。
でもね、金星のように肉眼で見えているってことすら知らなかったので、その事実だけでびっくりしたし、2本でも縞が見えただけでも感激でした。
>TEIさん
本日はひょっこりお目にかかれて、マウイお土産、ありがとうございました!
豆、うまかったっす!
バタフライ、アメリカ人はそう思ったんですね。
日本でも見えるんだろうけど、東京じゃ無理だろうね。
ランとは無関係で、ハワイやマウイに行きたくなってきました(笑)。
>りっきさん
子どものころから興味はあったけれど、手を出せずにいたというか、なんというか…。
どうぞ、迷わずに…(謎)。
押入の肥やしになったらひきとりますから(^^;;)。