夕刻、競技場のトラックをジョギングしていると、
風がからだを撫でた。
あっ!
ここしばらく、風を感じていなかった。
もちろん、風が吹かない日が続いていたわけではない。
先日までのような暑さの中では、かすかな風に涼を感じていた。
少しペースを上げて走れば、風切り音を聞いていた。
ナウシカは言う。
「うーん、いい風」
物語の舞台である谷は、風に守られていた。
風は、猛毒の瘴気を出す腐海植物の胞子が谷に落ちるのを防いでいる。
ナウシカは風に乗って空を舞う。
ここ数ヶ月、どうにも気持ちが沈みがちで、
肩や腰は怠く、眠たくて眠たくてしかたがなかった。
こんなときに、ジタバタしてもどうにもならないので、
じっとやり過ごす。
そうしていると、何かのはずみで気付くのだ。
ココロの風通しが悪くなっていたことに。
そして思う。
ナウシカのように風を操り、ココロを大空に解き放ちたいと。
これこれ、そんなにハシャグでない。
これ、こらこら・・・おぃおぃ、そんなでかい王虫持ち出してどうする気じゃ・・・わしゃ、王虫とは遊べんぞ。こりゃ、やめぃ、ナウシカ・・・アヒャ〜(嬉
壊れてますね。
走りすぎですよ。
少しゆっくりしたほうがいいかも。