
続いて、三浦しをん「風が強く吹いている」です。
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やはり、トレセンの友達、南国花子嬢からお借りしました(汗)。
先の「一瞬の風になれ」が“爽やか青春小説”であるなら、「風が強く吹いている」は“娯楽コメディ小説”?
オビ(腰巻き)には「超ストレートな大型青春小説」って謳ってあるけどね(^^;)。
前者は、高校陸上界を舞台にショートスプリンターの神谷新二が主人公。
後者は、関東の大学陸上界を舞台に箱根駅伝を目指す蔵原走(くさはらかける)が主人公、なのかな?
陸上経験者3人と高校時代に運動部だったのが6人、運動経験がないのが1人の計10人で、春から次の正月の箱根駅伝(そのまえに10月の予選会?)を目指す物語。
映画で言えば「シコふんじゃった」とか「スウィングガールズ」のノリよね。
ワタシ、こういった邦画作品、好きなんだけど、ちょっとばかり陸上をかじっている(笑)だけに「風が強く吹いている」の設定にはたまげました。
前半は「よくわからないけど、ハコネ、目指しちゃおうかなぁ」っていうお気楽さがあふれています。
4月上旬と思われる時期、運動経験のない人間の5000mのタイムが33分台なんだけど、6月末に17分を切って箱根の予選の参加資格を得るわけ。
どういうトレーニングしたらそこまで伸びるの!? なーんてツッコミを入れつつ、個性豊かな登場人物たちからポンポン飛び出すトボケたやりとりで読ませてくれます。
ところが、後半は“コメディ”要素が消えます。
襷をつなぎながら、10人がこれまでの人生を見つめ直したりします。
同時に、レースの緊迫感も描かれ、傍らで観戦しているかのようにハラハラしながら一気に読了。
余談ですが、カバーや別丁扉のイラストは好みが分かれると思うけど、ワタシは好きだなー。
登場人物のイメージを押しつけられてはしまいますが、細かく書き込まれたイラストは見ていて楽しいです。
装画・挿画は山口晃、装幀は新潮社装幀室(装丁じゃなくて、装幀なのね)だそうです。
自分も借りて読みました。三浦しをんの筆力に脱帽。
かなり無理のある下りも、楽しく読まされてしまい、
最後にはキュンと泣かせてくれる…。
典型的な大衆娯楽パターンですが、
気持ちよーく はまりました。
やっぱり
レースを走らない人生よりも
走る人生の方がいい! 爽やか〜な読後感。
で、君が買った本の話は? 来週…!?
山口晃さんの画風が箱根駅伝というテーマにピッタリですね。
オビの下も見ました?
「ハイジの恥ずかしい写真」のシーンがあるんですよ。
>きりんさん
無茶苦茶な設定! なんだけど、グイグイと引き込まれてしまいました。
後半は、10行先に行きたがっている目をなだめすかして(?)、行を追いました。
で、ワタシの買った本!?
いやぁ〜ん、知ってるくせに(照)。
これだけ若くて、能力もそこそこあったらこの位のタイムは出るんだろうなぁ。
って簡単には思えない青竹の面々の記録。
でも、いい小説だったね♪
この二作品のおかげで、精神が若返りました〜(笑)。
気持ちは若返っても肉体は…??
明日の激走、無理しないようにしないと(^^;)。
けーぜさんは誰好み?←っという話じゃないけどね(^^;この本は泣けました。
やはり、裏主人公?のハイジです。
大家もいい味、出していて、好きかも(爆)。
登場人物が多いのにキャラきっちり書き分けてあって面白く、陸上についてはまじめに書いてるのがいいです
誰が好みか?走ですね〜中身は野人だけど(爆)
(貴女には「殿」が似合うような気がします(笑))
本、ありがとう。
今日、持って行き忘れてゴメンねー。
水曜日来ます? また皇居に遠征しましょう。
で、王道で走ですか。
野人が好みね…なるほど(違)。