検索キーワードのほとんどは「東京シティロードレース」。
そのほかには「フロストバイト」「青梅マラソン」「ランニング」など。
少数だけど「股関節」というキーワードで来てくれた方もいます。
かつてのワタシがそうだったように、
わらにもすがる思いでいらしたのだと思います。
その話に触れちゃった以上、ちゃんと書いておかなきゃならないなと、
前々から考えていたので、今日はそのことについて書きます。
最初に結論から書いてしまいます。
股関節痛で整形外科の開業医を受診し、
左右とも「臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)」と診断されましたが、
大学病院で股関節の専門医の診断を仰いだ結果は、
「臼蓋形成不全ではなく、股関節の痛みは腰によるもの」
というものでした。
臼蓋形成不全については、ワタシが受診した土方浩美先生のサイトを
見ていただくのがいいと思います。
簡単に言ってしまえば、大腿骨の球状の部分を受ける、
股関節側のくぼみが浅いという状態を指します。
そのため、股関節の強度が低く、通常より早く関節の軟骨がすり減って、
股関節症に進行しやすいのです。
男性より女性に多いのが特徴です。
■2003年6月9日
大会の合間にもランニングをするようになって1年が過ぎました。
3月にはじめてフルマラソンを走り、
3月から5月までの3カ月、月間の走距離が100キロを超え、
6月の上旬には24時間リレーマラソンにも参加して、
ますますランが楽しくなってきた頃でした。
5月頃から右股関節に違和感を感じていました。
20キロほどを走ったときに、股関節に大腿骨が食い込むような鈍い痛みが、
前側の内側に出ることがあったのです。
リレーマラソンの時にも違和感はあったので、
6月9日に整形外科で診てもらいました。
ネットでスポーツ整形外科の看板を掲げる開業医をみつけ、
2駅くらい先の町まで出かけていきました。
レントゲン写真を見て、「骨盤が浅いね」と言われましたが、
シロウトには意味が分かりません。
診断は「両足共に臼蓋形成不全で、左の方が程度が悪い」というもので、
Sharp角が右43度、左46度と言われました。
Sharp角は、成人だと38度未満が正常になります。
※土方先生のサイトの「股関節の生体力学」を参照
そして、「走るのは勧められない。走りたいのなら、
自転車か水泳で体脂肪を20%以下に落としてからにしなさい」
と言われて帰ってきました。
小学校高学年からのポッチャリ体型。
30歳を過ぎた女性の体脂肪20%は痩せ型です。
20%以下に落とすなんて絶望的。
帰宅して、ネットで臼蓋形成不全について調べると、
気持ちが暗くなるようなことしか出てきません。
軟骨をすり減らさないような生活を心がけるしかないため、
「スポーツは御法度!」という話ばかりなのですから。
整形外科医に「ランニングをやめなさい」とは言われなかったけれど、
無理を続けると「歩行に杖を使う」ようになったり、
「手術が必要になる」ということが、ネットにも書籍にも書かれていました。
せっかく楽しくなってきたランニングという趣味を手放すことが悲しく、
また、臼蓋形成不全の人の多くは赤ちゃんの頃に、
股関節脱臼を経験している場合が多いのですが、
そういう経験はなく、納得しきれない思いもありました。
気持ちの整理をつけるために、ネットで股関節の専門医を調べて、
大学病院の予約を入れました。
東京女子医大膠原病リウマチ痛風センターの土方先生です。
(土方先生は東京女子医大以外でも診察をしています)
■6月30日
東京女子医大の診察日でした。
レントゲン写真を見た先生は、補助線を引き、角度を測って、
キッパリと「股関節じゃないわね」と言いました。
臼蓋形成不全を診断するモノサシはひとつではなく、
このときはCE角という数値が出てきました。
CE角が30度以上で正常になりますが、ワタシは左右ともピッタリ30度でした。
ギリギリの正常値です。 ※土方先生のサイトの「股関節の生体力学」を参照
また、股関節の軟骨はきれいだと言われました。
そして「腰は痛くないの?」という、思いもよらぬ問いを受けました。
腰にだるさを感じることはあっても、痛んだことはありません。
そのあと、歩行の様子を観察されたり、
診察ベッドに横たわって関節の可動域などを測られたり、
知覚の検査(椎間板ヘルニアの検査だと思われる)などがあり、
「腰のレントゲンを撮らなかったから、急ぐ必要はないけれど、
撮った方がいい」と言われました。
「若干(腰の)軟骨(?)が出ているようだ」
「症状は全て右側に出ている」
「可動域は右が若干悪いが、問題のない範囲」
「脚の筋力は充分」
「お腹を突き出すような姿勢になっている」
と指摘され、
「今の状況では医者ができることはないので、自己管理が大切」
「体重を落とす」
「腹筋と背筋を鍛える」
「股関節に無理を掛けないようにする」
「寝るときには膝枕を使うと腰の負担が軽くなる」
「臼蓋形成不全がなくても股関節症になる場合もあるので注意が必要」
という指導をされました。
走ることについて尋ねたところ、
「アスファルトは負担が大きいから気を付けたほうがいい」
ということだけでした。
■7月から12月
お盆明けまで仕事が忙しく、
かつ、仕事のピークのお盆にひいた風邪が長引き、
7月と8月はそれぞれ20キロちょっとしか走れませんでした。
実質的なランの再開は9月からで、
2003年の後半は11月に99キロ走ったのが最多となりました。
■2004年
喉元過ぎれば何とやら…、
その後、股関節の痛みが出なかったため、腰のレントゲンを撮っていません。
医大の予約を入れるのも、仕事を休んでいくのも面倒だったからでもあります。
2004年9月、月間の走距離がはじめて200キロを超え、10月は250キロに迫りました。
スピード練習も増えました。
11月は180キロ、12月は120キロ。
年末頃から、少し右股関節の違和感が出ています。
■2005年1月〜2月
月間走距離は170キロ前後。
走っているときの違和感は変わらず、それにプラスして
ストレッチしているときの違和感が強くなっています。
開脚して座り、体を左右に倒すストレッチをしたときの、
左右の可動域がアンバランスになっています。
しかし、2003年6月頃より体重は4キロ、体脂肪率は5ポイント落ちています。
筋力もアップし、フォームも改善されているはずです。
医者に行ったところで、なにかしてもらえるわけでもないので、
地雷を持っていることを自覚して、無理しすぎないように様子をみながら、
ぼちぼちやっていくしかないと思ってます。
でも、喉元過ぎたら、また無理しそうです(^^;)。
お互い、身体にいろいろ爆弾を抱えてますね。
内容は全然違っても、まるで自分のブログの記事を読んでいるようでした(^^;
股関節はダイレクトにランにも関わるところですし、よく注意して下さいね。
昨秋以降、まりもさんもいろいろ大変でしたものね。
荒川に向けて、調子はいかがでしょうか?
腰にしろ股関節にしろ、爆弾を抱えている部分には、
敏感になっています。
コリャまずい、となったときには、
ちゃんと医者に診てもらうことが必要ですね。
雪山出張、お疲れさまです(疲れてないって!?)。
最初の整形外科医が誤診だったのかどうか、
それはわかりません。
関節は、年齢がいけば大なり小なりガタが来るし、
それが、早いか遅いか、重いか軽いか、というだけのような気が…(^^;)。
当時、同じような悩みを抱える先輩女性ランナー数人と情報交換をし、
みんな、それぞれ折り合いを見つけて、
それぞれの楽しみ方でランを続けていることを知って、
励まされました。
とはいえ、痛くならないのが一番!
きちんとストレッチして、きちんと筋トレして、
ランも雪山も楽しみましょう。
腰が痛いのは辛いものです。
私も14年間悩まされました。
私が考案した腰痛解消法をお試しください。
【3分腰痛解消法】で、検索すると見つかります。
腰をお大事に。