と、思うようなことが台北でありました。
台北の宿は、EZstay Taipei(イージーステイ台北)という、台北駅の真ん前という好立地のゲストハウスでした。
20時半過ぎ、ゲストハウスに到着。
ここには3泊。
なのですが、最初の晩とその後の2晩で部屋を移動して欲しいと説明されました。
翌朝、ワタシが観光に出るときには、移動する先の部屋の人がチェックアウトしていないので、受付の脇に荷物を置いておいて欲しいと。
荷物をまとめ直さなければならないのは面倒だけれど、まあ、しょうがないでしょう。
先客は香港からの2人組だそうで、二段ベッドが1台とソファーベッドが1台の部屋。
ワタシはソファーベッドにシーツを敷きました。
受付時に、翌晩はオーナー主催の食事会があるから、よければ参加くださいとも言われました。
大人数でないと食べられないものもあるから、ありがたいです。
ちなみに、受付してくれたのはオーナーではない日本人の若い男性。
ここのオーナーは日本人。
だから、利用者も圧倒的に日本人。
リビングで少々情報交換をし、シャワーを浴びて出てきたら、スタッフ氏に呼ばれました。
「申し訳ないんですが…」
香港の人たちは2人で1室を貸し切りとして長期滞在であること。
部屋割りに不都合が生じたので、この日、一番遅くに到着したワタシを相部屋にし、香港の女性たちには事後承諾のつもりだったのが断られたこと。
今夜はカップルが使っている他の部屋に動いて欲しいこと。
カップルは日本人で、了承は取れていること。
翌晩からは近くの他のゲストハウスに移って欲しいこと。
翌朝、荷物は受け付けの脇に置いておいて欲しいこと。
はじめ、言っている意味がわかりませんでした。
不思議なことに、カッとなりやすいたちのワタシが、ひどく穏やかに対応してます。
「それって、ワタシだけではなく、香港の人たちにも失礼な話じゃないですか?」
ここの予約を入れたのは4月の半ば。
メールでのやりとりでは、震災の影響でずいぶんとキャンセルが出たので空いているってことだったんです。
GW間近になって新たな予約が入り、その結果、部屋割りの不都合が生じることになったようです。
移動する先のゲストハウスは近いものの入り口がわかりにくいので、翌晩、オーナーが案内すると言います。
翌晩の食事会は、18時には出かけるという話でした。
ってことは、ワタシはそれより前に戻ってこなきゃならないんでしょうか?
オーナーとは電話で話しました。
このときも淡々と対応しました。
あきれかえってしまい、怒る気にもなれなかったのかもしれません。
「翌晩は食事会があるのでは」と聞き、「当初はワタシも参加させてもらうつもりでいましたけど」と言ったら、「ぜひ食事会だけでも参加ください」って。
あのね、ひどく嫌な気分になっているから、さっさと新しいところに移って気持ちを切り替えたいの。
アンタと一緒に食事なんてしたくないの、わかる?
翌朝、荷物をまとめて指定された場所に置き、鍵を返却ボックスに入れ、メモを残しました。
「場所を教えていただければ一人で行きますので、同行は不要です」と。
この日の観光の間、ときどき頭痛のネタが蘇ります。
よっぽど自分で他の宿泊先を探そうかとも思ったんだけれど、それも時間を喰う。
腹が立つけど、紹介してくれるところに行くのが手っ取り早いと納得することに。
故宮博物館、行天宮と回った後、夜市に行くのはやめて、17時頃に宿に戻ります。
そこで、怒りが爆発しました。
だって、30代後半とおぼしきオーナーの男性は「他の人に、別料金を支払って部屋を用意して移ってもらったんで、移動しなくて大丈夫です」って言い出したんだもん。
ホント、大爆発!
ずいぶんと勝手じゃないですか。
ワタシは昨夜からずっと不愉快な気分だったんですよ。
それなのに、ワタシには何の選択権もないんですか?
これ以上不愉快な思いをしたくなかったので、怒りを収めました。
このクソオヤジと食事なんてしたくないけれど、参加される利用者さんたちは無関係と割り切って食事会にも参加することにしました。
さて、小籠包などの食事会のあと、マンゴーかき氷を食べに行きました。
そこで、また新たな事実が…。
永康街という飲食店などが建ち並ぶ繁華街だったのですが、通りかかった若い男性にオーナーが声をかけたんです。
なんと彼がワタシの代わりに宿を動いた人だったんですね。
ワタシの代わりって書きましたけど、代わりなんかじゃないですよね。
結局、相部屋の都合で、男性を動かすのと女性を動かすのと、どちらが宿にとって都合がいいかってことでしょう。
自分の中で日本人オーナーだから安心という気持ちがあったのはたしかです。
その「安心」って、いざというときに日本語で交渉できるというだけのこと。
どこの国の人かってことと、信用できる人かどうかは無関係だということを痛感しました。
ネット上にも、ここで確信犯的にダブルブッキングされたって話、出てるし。
そうそう、トラブルさえなければ、気にならなかったかもしれないアラ。
低料金のゲストハウスとしてはまずまずの設備だったのかもしれないし、花蓮のゲストハウスが良かっただけにそれが基準になっちゃっているんだけど。
ネットの情報ではIKEAの家具であることを強調していたりしているけど、二段ベッドは組み立てが甘いのかひどく揺れました。
何度も地震かと思って目が覚め、翌朝、互いの寝返りで揺れていただけと判明。
マットは柔らかすぎて腰が怠くなったし、1泊目のソファーベッドも決して寝心地がいいとは言い難い。
また、1泊目の部屋はリビングと壁一枚だったため、話し声が聞こえてきます。
トイレとシャワー兼用のバスルームの数も少なく感じました。
台北にはまた遊びに行きたいれど、この宿には二度と泊まらないね。
さて、怒り爆発から始まった台北編ですが、実はこのゲストハウスで出会った人たちは本当に面白く、感じのいい人ばかりでした。
その話は次回に。
ゲストハウスとかユースホステルって好みが分かれるところだからね。
ワタシは一人旅でも人との交流が持てるこういう宿が好きなんだけれど、こんな目に遭ったのは初めてでした。
それに、チェックインした段階では向こうの都合で二転三転ってことになろうとは予測できませんでした。
見通しが甘いと言われればそうなんだけど。
ワタシが放り込まれそうになった部屋の先客が日本人ではなく香港の人だったから、「NO!」って言ったんだと思う。
キチッと「NO!」と言わなきゃダメだってことですね。
(リンク先のコメントを書いた人も、日本人ゆえに断り切れなかったのでしょう)