2010年10月24日

パルシステムで卵を買わない理由(売り手視線その2)

8月から生協の宅配「パルシステム」を利用しています。
この前、こんなチラシが同梱されていました。

 たまごが大ピンチ!
 今こそ「買い支え」の力を!

卵の注文が減って、生産者側が続けられなくなる状況になるのを危惧し、ぜひ卵を購入して欲しいというメッセージと、特別価格や「毎週購入するという予約登録」のご案内です。
餌や飼育環境などに手間やコストをかけた「安全で美味しい」卵なんだということがアピールされ、生産者さんの「1個当たり数円、数十円という価格差に隠された"違い"をもっと知ってほしい」という言葉も紹介されています。

でも、顧客(生協だから組合員)の買わない理由が「スーパーの特売の卵より高い」ことだけなんでしょうか。

ワタシはパルシステムで何回か卵や牛乳を利用し、「卵と牛乳は近所で買う」という結論に達しました。
卵なら10個か6個、牛乳なら1リットルか500ミリリットルという購入の単位と、1週間前に注文し、週1回の配達という生協の宅配システムがうまくかみ合わないからです。

ある週のカタログだと卵は4種類あります。
 (1)産直たまご(白玉)10個228円 →1個22.8円
 (2)産直たまご(赤玉またはピンク玉)10個258円 →1個25.8円
 (3)産直たまご少量パック(赤玉またはピンク玉)6個170円 →1個28.3円
 (4)産直こめたまご(赤玉またはピンク玉)6個198円 →1個33円 (いずれも税込み)

ちなみに、卵を切らしていた日に帰宅が遅くなり、やむなくコンビニで購入したら6個で220円(1個36円!)でした。

話を元に戻して…。
卵を毎週15個消費する家庭だと想定するなら、どうします?

毎週10個1パックを生協で頼むとします。
さて、週の半ばに卵が足りなくなり、次の10個が来ることがわかっていながらスーパーでさらに10個を追加購入します。

「先入れ先出し」の原則で使うと、新たに生協から届いた卵は次の週の半ばから食べることになります。
さらに次の週、ここでやっと「届く」タイミングと「食べはじめる」タイミングがそろいます。
2週間に1回ってことです。

あるいは、足りなくなったときにスーパーで割高な6個パックを買ってきましょうか。
生協で購入する卵を1パックと2パック、隔週で注文数を変えましょうか。

近所で購入するならなくなったときに買えばいいのですが、1週間前の注文で週に1回の配達というシステムだと、なんにしても非常に不便なんです。
その不便を解消する努力を生産者ではなく生協はしたのでしょうか。
配達回数や注文の締切を変えなくてもできることがあります。

 (A)産直たまご(白玉)10個228円 →1個22.8円
 (B)産直たまご(白玉)6個138円 →1個23円

6個パックを10個と(ほぼ)同じ単価しちゃうんです。
これによって、組み合わせによって6個、10個、12個、16個、18個、20個…から、希望の個数を購入できるようになります。
6個パックで考えるなら値下げだけれど、全体として卵の注文数は増加すると思う。

まず3カ月くらい、キャンペーンとか言って、試験的にやってみます。
注文数の底上げになることがわかれば、6個パックをやめて4個パックに切り替えます。
そうすると、4個、8個、10個、12個、14個、16個、18個、20個…と、組み合わせがぐんと広がります。
6個パックで始めるのは、失敗のリスクが小さくなるから。

その上で、予約登録特典でもつければ、確実に利用者は増えるんじゃないかな。

生協側でそんな簡単な努力もせぬまま(それとも過去にやってみた?)、「買い支えてください」って言われても、「死ねばいいじゃん(同僚の口癖)」ってカンジですわ。

牛乳だって、1リットルと500ミリリットルをどういう組み合わせにしろ2本以上購入するなら単価を1リットルと同じにすれば(500ミリリットル1本の場合は割高のまま)、もっと売れると思うけど。

2記事、三井住友銀行とパルシステムを名指しで書いたのは、担当者の目にでもとまって、改善を希望するからです。
同業他社さんも含め、検討のほどよろしくお願いします♪


実は、この話、ブログに書くつもりではなく、直接パルシステムにメールで言ってやろうと思って、メールを書きかけたんだけれど、わざわざ言ってやる必要もないかと思い直して削除。
…、したつもりだったのにさ、書きかけメールが送付されてしまっていたのです。
やむなく、話の続き(6個パックを値下げする以降)も書いて送ったわ。

さて、どう出るかしらね〜♪(わくわく)




posted by けーぜ at 09:49 | Comment(11) | TrackBack(0) | 雑記
この記事へのコメント
さっすがけーぜさん!
もっと言ってやってよ〜
お涙ちょうだいは、いらねえよ!って。(ちがうか。)

卵は、欲しいときに欲しいだけ、スーパーで買うのが便利よね〜〜〜



奈良Mの前夜祭、楽しみにしてますよ〜〜〜
Posted by はるママ at 2010年10月24日 15:55
>はるママ

奈良マラソンではよろしくお願いします。
初対面になるんですよね♪
どきどきだわ〜。

「たまごを買い支えて」というチラシは、
ワタシの3カ月程度という、短い組合員歴で2回目だったんです。
最初は、地域のセンターからのモノクロのチラシ、
そして今回はカラーのチラシ。
だから、余計に「気持ちはわかるけど、違うでしょ?」って、
元締めのパルシステムに対して不愉快な気分になったんです。

実際、自分は単身世帯で毎週3500円前後の購入をしてます。
お気に入りの商品もあって、「産直豚カタ・モモ切り落とし180g(冷蔵品)」は
ほぼ毎週、2パックとか買っているんですよ。
余りそうだったら配達当日に冷凍しちゃうし、
足りなくなれば必要な量を近所の精肉店でグラム単位で購入してきます。

卵はそういう調整がしにくいんですよね。
Posted by けーぜ at 2010年10月24日 20:07
もう頭が働かないから、後でもう一回読み直そう。

うちは毎日食べるものだから、すこしくらい良いものにしようと、せっせと「ヨウド卵光」を買っていますけど・・・
Posted by こんちぬ at 2010年10月24日 23:33
>こんちぬさん

昨日は「ヨウド卵光」パワーで、ダブルヘッダー、ありがとうございました。
疲れていて当然ですよ。
で、いろいろ数字を書いちゃったけど、
読み直してみてあまり必要なかったと思ってます(苦笑)。

Posted by けーぜ at 2010年10月25日 22:39
生協の世迷い言など無視して、食べたいときテキトーに注文すりゃいいのよ。
で、無くなったらスーパーで買う。余ったら巨大オムレツでも作るがよろし。
考え過ぎは脳力の無駄遣いよ。
Posted by Park at 2010年10月26日 22:10
>Parkさん

(^^;;;;;;;;;;;;;;;;;)。
そりゃそうだ。
たださえ欠乏している脳力を無駄遣いしちゃったな(苦笑)。

ちなみに、生協からは「今後の検討とさせていただきます」という返事すら、
今のところありません〜。
Posted by けーぜ at 2010年10月26日 22:34
けーぜさんの、考え、非常に興味深く拝見しました。

率直に言えば、自分が消費者だったら生協で買わないし、
自分が生協の管理職だったら、6個入りを安くしない方策を取ります。

6個入りパックも、10個入りと同じ価格にしてしまう。
たしかに消費者側からすれば、そのほうが便利で買いやすい
はずです。

しかし、玉子は一人暮らしなどで、一度に10個買うのは
多すぎる、多少高くても良いから、少ない個数で買いたい、
という潜在的顧客は、かなり多いと思います。

玉子は10個買うのが一番安いです。スーパーで一度に100個
買っても、安くなりません。(業務向けは除く)

10個パック、一番お買い得の個数を購入するお客様は、価格に敏感です。
すなわち、他に安い店を見つければ、そちらで買う、というスタンス
のお客様かもしれません。

逆に割高な6個入りパックを買うお客様は、多少の値段の差は
気にしないはずです。特に問題なければ
自分の店でこれからも継続的に買ってくださる確率は10個入り
パックを買ってくれるお客様よりとても高い、と言えるでしょう。

6個入りパックを値下げして一時的に売上が上がるかも
しれませんが、それが当たり前になったら、消費者の
購入意欲はそれ以上湧きません。
今まで割高な6個入りパックを買ってくれた優良顧客分の利益が
吹っ飛びますし。
価格が高くても継続的に買ってくれる人がちゃんといる、
ということは、メチャクチャメリットが
高いと売る側は考えると思います。

また、包材のコストは製造ロットの点から、
10個入りと6個入りとでは確実に6個入りパックの方が高く
なるはずです。だから6個入りパックは安くしないのだと思います。

生産者キャンペーンは生協側の苦肉の策かもね。(笑)
Posted by いたさん at 2010年10月28日 19:47
>いたさん

卵を切らしていたので、昨日は帰りに買い物しするつもりでした。
しかし、ちょっと遅くなり、いつも卵を買っている食品も扱っている
ドラッグストアの閉店後の帰宅になってしまったので、
雨の中、駅の反対側にある24時間営業のスーパーに寄りました。

なるほどね、経営と、梱包(謎笑)、という観点ですね。

一般スーパーだったらあり得ないと思うけど、
生協って組合だから、継続的に購買してくれる顧客を
(嫌な言葉だけれど)「囲い込んでいる」し、
若干、信者的な利用者もいると思うんだわ〜。

重いモノやかさばるモノを配達してくれる利便性は感じるし、
定期的に購入したいものが届くのも安心ではあります。

年末年始の帰省でいったん利用を中止するだろうから、
再開するか、そして微々たる出資金の返却を求め退会するか、
その時期がひとつの山場かも。

ところで、相変わらず「貴重なご意見…、今後の検討課題に…」
という反応すらありませんが、
きっとまじめに検討してから回答しようとしていると、
いい意味で解釈することにしました。
Posted by けーぜ at 2010年10月29日 21:39
けーぜさんの目線からみたら、ここをこうしたら便利なので、改善して!という声に耳を傾けてくれないようなお店なら、他で買うわ、という考えもしかりですね。お店側としても、お客様の要望に応えることができないお店はそっぽを向かれる可能性も考えなければいけないし。

果たして回答してくれるか、僕も興味があります(笑)
Posted by いたさん at 2010年10月30日 15:13
>いたさん

書いていることが混乱気味で、わかりにくかったなーと反省なのだけれど、
最大の違和感は、チラシのコピーの安易さだったんです。

営業「今期、在庫がだぶついていて困っているんです。助けると思って買ってください」
取引先「お宅の商品は悪くはないんだけど、なにぶんロットがね。そこを何とかしてくれるなら考えますけど」

ただそれだけなんですよ(苦笑)。
根本的に、そんな泣きつき方する営業って、どうかと思うけど。

先のチラシのコピーは生協ならではの、
ある意味画期的なコピーですよね(謎笑)。
Posted by けーぜ at 2010年10月30日 18:06
追記です。

組合という仕組みに甘えて組合員に泣きつくより前に、
一般小売業が持っていない組合員という資産を活用すれば、
もっと何かできることがあるんじゃないですか?
ってことかなぁ。

うーん、ワケわからん文章になっていて、
すんません。。。(恥)。
Posted by けーぜ at 2010年10月30日 18:19
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