昨日、話を聞いた人に今日も会えたので、詳しく聞いてみたら、トップは独走だったとか。
また、ある個人のブログによると、距離は19.7km、トップの選手は日体大の学生で、タイムは1時間01分14秒。
ハーフマラソンのスタートが8時半、健康マラソン5キロの部のスタートが15分後の8時45分で、健康マラソン10キロの部のスタートは11時。
競技場を半周してゴールなので、トップが競技場入り口(本来直進すべき地点)まで来たのが、スタート60分後の9時30分ごろ。
一方、駒沢公園内を走る5キロの部はスタート後40分で競技打ち切り。
9時25分に5キロの部が競技打ち切りになったところで、ランナーはコースを歩くか走るかして、競技場に戻るしかないわけでしょ。
この人たちへの誘導に惑わされ、ハーフのトップ選手も一緒に競技場に入ってしまいゴールしてしまったってことのようです。
ハーフの選手が出払っている間に5キロの部という、タイムスケジュールに無理があったってことですね。
この点は来年、見直しするしかないでしょうね。
ちなみに去年は、5キロと10キロのスタートが逆で、8時45分が10キロ、11時が5キロでした。
駒沢で246ハーフくらいマラソンを、ゴールゲートのちょいと手前で応援していたのですが、ハーフのゴール後、ゲート辺りがざわついているので、何事かとレポを派遣したところ、けーぜさんの報告どおりのことが起こっていたのでした。競技場の周りはしばらくはその話題ばかり。このレースコースは、今年からJAAFの公認コースになったばかり、公式記録を狙いにきたという方々が私のスポーツショップに来て、ぼやくことぼやくこと・・・。
トップをショートカットで入れてしまったので、残りのランナーも全部ショートカットで入れちゃったのです。もうこの時点で、ハーフマラソンでも公認コースでもなく、単なる草レースになっちゃった。
中年の夫婦が話しているのを小耳に挟んだのですが、「誘導したやつは切腹もんだよなあ! いまごろそいつビビッてんじゃないの?」なんて評言を声高で言っておる。
しかし、そういうことはないんですねえ、こういう場合。
旗で誘導していたという役員は、この場合、審判長に指示された場所での不正がないかを監察するための監察員という立場です。彼らには本来誘導するという職務がない。監察するだけが職務で、仮にその誘導に誤りがあっても試合という神聖な場では、選手は自らを守るものは自分自身だけ、という原則の上で闘わねばならない。だからこの場合、まちがって誘導されて入ってしまった選手が悪いということになる。普通この場合、トップの選手は失格です。(その他の選手が公認コースを走りきった場合。誤って誘導した観察員には道徳的に訴追される理由はないわけじゃないが、競技規則上は訴追されない。)
だけど、トップ以下全選手を未公認の草レース・公式記録なしにしちゃえ、という審判長の決断があったので、草レースどまりで終わることができたのです。しかし、本来そういうことはあってはならないことで、仮にビリの選手だけがまともなコースを走った唯一の選手だとすると、正式にはそのビリが一位ということになる。しかし、そうなると収拾が付かなくなるので、審判長は強権発動して急遽コースを変えちゃった。こっちの方が実は問題なんですよね、レースとしてみれば・・・。
さまざまな情報をありがとうございます。
ワタシ、こういう事態が起きた場合の対処を、
競技規則ではどう定められているかが気になっていました。
その疑問も明確になりました!
本来、間違えたトップの走者が自己責任?で失格になるだけだったところを、
大会主催者(審判長)が「全員、コース変更!」という判断を下したのが、
最大のミスなんですね。
なんにせよ、公認コースにするための全ての努力を無にしちゃったことが、
残念でなりません。