
車で富士スバルラインを5合目まで行って6合目の往復したり、バイクで山麓は走り回ったりしたことはあるけれど、初めての富士登山です。
星が見たいから小屋泊希望。
話が出たときには、すでに個人での予約が入れられなく、やむなくバスツアーに申込み。
結果的には正解だったと思います。
(写真はスタート直前。友人のサングラスに写り込んだメンバー)
(写真はクリックすると大きくなります)

(写真は富士山。そう、これが富士山!)
ツアーバスは5台でしたが、我々は2台で1パーティ。
富士スバルラインの5合目から吉田口登山コースです。
このツアーは、1日目の8合目の小屋までは団体行動、その後、5合目の休憩所に戻るまでは自由行動になっています。
団体行動は、もう休むの!?っていうくらい頻繁に休憩。
さらに7合目の岩場で渋滞。
5合目を13時過ぎにスタートして、8合目の白雲荘に到着したのは19時近かったから、なんと6時間です(苦笑)。
でも、強制的に休憩させられたおかげで、高山病にならずにすんだと思う。
たま〜に、一気に進むと、どっきんどっきん!って指先まで鼓動が響いていたもん。
■3000メートル超では眠れない
20時過ぎには小屋の蚕棚の下段で横になりました。
ウトウトしたところで、ドッカ〜ン!!
なんだかわからないけれど、叩き起こされました。
聞こえてくる会話から察するに、誰かが上段から落ちたようです。
頭を通路側に通路に対して直角に寝ていて、ほとんどビッシリ並んで寝ているのに、なぜ落ちる!?
トイレにでも行こうとして、はしごを踏み外したのか??
その後は息が苦しいこともあって、ほとんど眠れず。
予定通りガイドさんは12時半ごろに起こしにきました。
■記憶は美化されている
8合目の小屋で仮眠を取り、午前1時過ぎから山頂アタック。
ここからは自由行動です。
ちなみに、他のツアーでは、最初から最後まで団体行動というところもあるようです。
暗闇の中、ガイドさんが「××ツアーの最後尾の方は来てますか?」って声をかけていたし、下山の時もガイドさんが休憩の指示を出していたし。
さて、ヘッドライトを付けて登りますが、大渋滞で進みません。
流れが止まると、空を見上げます。
この日は新月でした。
私の星の知識といえば、カシオペアと北斗七星と夏の大三角くらい(汗)。
黒い空がうっすらと白ばんでいるところが天の川か?
中学1年生の夏、札幌郊外の空沼岳の北大小屋から望んだ夜空は、どこが天の川なのかわからないくらいの満天の星。
記憶が美化されてしまっているのかもしれないけれど、その後、知床だろうが野辺山だろうが、あの時の以上の星空に出会えないのです。
9合目を超えると、急に星が近くなりました。
ワタシの記憶の星空第2位に認定!
美化された記憶には勝てなかったのが無念。
さて、9合目を過ぎると、ますます渋滞が激しくなり、3歩進んで3分休むという感じ。
動いていれば気にならない寒さも、止まると身に染みます。
■ご来光、そして山頂
空は全体的に白ばんで来て、一部の明るい星を残して姿を潜めていました。
「日の出まで1時間!」
4時40分過ぎかぁ。
山頂には間に合いそうもありません。
コースのすぐ脇に腰を下ろしやすそうな岩があったので、そこでご来光を待つことにしました。

(写真の説明は不用ですね)
それから、山頂を目指します。
登頂は日の出から1時間ほどあと。

小屋で用意してくれた弁当は冷えているので、山頂の休憩所でトン汁と一緒におなかに収めます。
5合目の休憩所に11時までに降りているようにという指示。
お鉢めぐりをする十分な時間がなかったこともあり、お鉢は覗き込むだけに留めました。
ところで、ワタシ、気を緩めると「お鉢めぐり」を「お釜めぐり」って言っちゃうんですよね(苦笑)。
(写真はお鉢をのぞき込んでみたところ)
それから下山。
眠気が襲ってきます。

おかげで景色はいいのだけれど、暑くてかなわない!
睡眠不足と日差しのせいで、下っているにもかかわらず、ゆるい頭痛がしていました。
(写真は下山道から山中湖を望む)
8合目を過ぎた辺りで、山頂でも寄ったのだけれど、トイレ!?
登りのコースは途中に小屋がたくさんあって、トイレにも不自由しないのだけれど、下山コースには7合目辺りに1箇所あるだけ。
「ごめん、トイレ行きたいから先に行く!」
半分ずり落ち、半分走り、ガンガン下っていきます(冷や汗)。
小屋! 避難小屋!?
どこかのツアーのガイドさんがいたので、「ここにトイレがあるんでしょうか?」と聞いたら、「あとジグザグ14!」。
14ですかぁ(泣)。
隠れるところがあれば青空トイレ♪でもかまわないんだけれど(←環境という観点ではよろしくない)、隠れるところなんてないし。
「ひと〜つ、ふた〜つ、…」最初のうちは数えていたけれど、だんだんわからなくなりました(苦笑)。
それでも、眼下に建物が見えてきたら、ホッとしました。
で、トイレに着いてみれば、緊急事態は収まってました(汗)。
それでも、行っておきましょう。
並んで終わらせるまでに15分。
みんな、どれくらいで来るだろうか?
とりあえず座ろうか…、目にホコリが…、えっ!?コンタクトがずれた!!!!!
鏡、持ってないよ。
そういえば、ちぃちゃんが持っていたな、着たら貸してもらおう。
しかし、ここって日光直撃だなぁ。
全然、日陰がないし〜。
小屋の裏側とかに日陰があるかなぁ?
でも、コンタクトずれちゃって、身動きとれないよぉ。
このままここに座っているしかないかぁ。

片目で上方を眺め、みんなはまだ来ないのか、それとも居眠りしているうちに行っちゃったのか、と待つこと25分。
トイレに到着してからだと40分後に他のメンバーが下りてきました。
鏡を借りてコンタクトを直してホッとしたものの、日差しを浴び続けていたのでグッタリ。
5合目の休憩所でしばし横になってましたもん。
(5合目に戻ってから、歩いてきたところを写してみました)
あの時は、本当に天の川が川に見えたもん。
単に記憶が美化されているのか、目が悪くなったのか、、、
今だとくだりでもきついんだろうなー
記憶の美化、目の老化、環境の悪化、原因はどれでしょうねぇ?
複合的ではあると思うけど。
で、ブログ、拝見しました。
5合目より低いところで夜が明けたんですね。
今度は是非、9合目より上で!
>パパスさん
小学生は軽いからなぁ(笑)。
でも、子どものほうが高山病になりやすいんですって。
富士登山、行ったんですね。
私も、8月14日に日帰りで行ってきました。
んで、見事に高度障害になってしまい、辛い登山となってしまいました。
コンタクト、これ絶対ダメですよ。
下りの砂走りのホコリやられます。
コンタクトするなら、スキー用のゴーグルが必要です。
私のブログに詳しくアップしてあります。
よろしかったらどーぞ。
では、つくばで?
おっ!息子さんと登ったんですね。
うん、スキーか水泳のゴーグルが必要だと思ってました〜。
富士山の登山者数、今年は久しぶりに20万人を突破するいきおいだとか。
しかも、私たちの登った日は、今シーズン最高の1万1000人超が山に入っていたらしいです。